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梅毒を放置すると失明や脳障害などの症状を引き起こす可能性もある

梅毒は潜伏期間と症状の発現期間を繰り返して進行していきます。そのため、潜伏期間が訪れたときに治ったと勘違いする方も多いです。しかし、それは大きな間違いであり、梅毒は治療を行わない限りどんどんと進行していってしまいます。その症状は後に取り返しがつかない状態になることもあります。

梅毒への感染から3年間以上放置をすると、皮膚や筋肉、骨などに腫れ物が出てきます。これはしこりとは全く別物であり、ゴムのような感触があるのが特徴です。梅毒の原因菌が皮膚や筋肉など人間にとって生きる上で欠かせない部分まで浸食してくることによって発生する症状であり、皮膚の表面からはっきり見えることもあります。このゴム状の腫れ物は内蔵にも出来ることがあり、その場合は内蔵の働きを抑制してしまいます。さらにそこから7年ほどが経過すると、脊髄癆や進行性麻痺といった神経疾患や大動脈瘤などを引き起こすことになります。脊髄癆とは、脊髄の後根と後索という部分が細菌に侵されてしまう疾患のことです。脊髄の働きが抑制されることにより、大きな運動失調などを生じることが珍しくありません。最初は神経痛に始まり、どんどんと症状が進行していきます。その結果、麻痺してしまうこともあります。大動脈瘤は大動脈にコブのような塊が出来てしまう病気です。大動脈瘤が出来ると血流の邪魔になってしまうので、血流が妨げられたり高血圧の原因になったりすることがあります。また、大動脈瘤が破裂した場合には命の危険すら伴います。大動脈の中にはたくさんの酸素を含む血液が流れているので、大動脈瘤が破裂してしまうリスクは決して低くありません。

梅毒を放置したことによって失明することもあります。目から入った映像は視神経を通じて脳へと伝えられます。この視神経があるので人間は見るという動作を行うことが出来ます。しかし、梅毒の症状によって視神経にゴム状の腫れ物が出来てしまった場合、正確な情報が伝えられなくなります。その結果、眼自体は正常でもその映像が脳に送られないという事態に陥ります。これが梅毒の症状悪化による失明です。視覚以外の感覚も神経を伝って感じる仕組みになっているので、細菌によるゴム状の腫れ物を生じた際にはどんどんと感覚を失っていくことになります。これは非常に危険な状態なので、この状態に至る前に治療を開始することが欠かせません。放置すればするほど厳しい症状が進行していきます。